尻尾が二つあるトカゲが見つかる

2022年6月18日

Photo by Leon Pauleikhoff on Unsplash

トカゲは通常一本の長い尻尾を持つ。

しかし今回発見された新種のトカゲには、なんと二本の尻尾があった。

その秘密に迫る。

新種のトカゲ!

Greg MontaniによるPixabayからの画像

新種のトカゲが発見されたのは東南アジアの島々の一つである、ドラ島である。ドラ島は無人島であり、未だ手つかずの非常に豊かな熱帯雨林が広がっている。近年はカエルやバッタの新種発見も相次いでいて、今回はそれに続いた形となる。

新しく見つかったトカゲは″ドラトビトカゲ″と名付けられた。名前の通りトビトカゲの仲間である。全長は約24cm、体は黒っぽい色をしている。

見た目の特徴は何と言っても尻尾が二つあることである。

一方の尻尾は白く、一方の尻尾は体色同様に黒い。

元々、トカゲが自切をした後で新たに再生した尻尾の先っぽの方が2又に分かれるなどといったケースは報告されていたが、完全に根元から先まで独立した二つの尻尾を持つトカゲの発見は初めてのことである。

癖のある生態!

尻尾はドラトビトカゲの生態に大きく関わっている。

狩り

トカゲは通常、餌となる昆虫などを見つけると、静かに近づき、待ち伏せをして、一定の距離が近づいたタイミングで襲うのだが、この狩りの成功率は高いとはあまり言えない。そのため何日も獲物を食べられないという事態が良く起こってしまい、またトカゲ自体もエネルギー消費を極力抑えることで空腹に強い身体を持っている。

一方でドラドビトカゲは非常にアグレッシブである。森の中に住むこのトカゲは獲物を見つけると、近くの枝に尻尾を絡ませてブランコのように垂れ、獲物を見つめる。そして狙いが定まるとターザンの要領で枝から尻尾を離し、獲物へと飛び掛かる。この方法ではエネルギー消費が非常に大きいが、その分、狩りの成功率が非常に高いことが分かっている。

移動 

ドラトビトカゲは木から木へとジャンプして移動する。その際、尻尾を微妙に曲げることで重心をずらし身体の角度を調節して、上手いこと木の幹や枝に着地する。尻尾を内側に曲げれば身体はより垂直に、外側に曲げれば平行へと近づけることが可能である。

察知

ドラトビバッタは尻尾を地面にぴたりと付けておくことで、地面の微かな振動を感じ取り、天敵である蛇やタヌキなどの小動物の接近にいち早く気づくことが出来る。

このようにドラトビトカゲの生活において尻尾は、非常に重要な役割を担っている。

尻尾が二つある理由

Photo by David Clode on Unsplash

先ほど述べた生態からも分かるようにドラトビトカゲにとって尻尾は生きていくうえで欠かせないものである。

そのため獲物に襲われたからと言って容易に尻尾を自切する訳にはいかない。

ゆえに、二本の尻尾をもっている。

黒い方は日常で使う専用に、そしてもう一つの白い方は自切専用と役割を分けているのである。実際、日常で使う尻尾は少し自切用の尻尾と比べて少し太く、自切されることはない。一方で自切専用の尻尾は森の中では目立つ派手な白色で、あえて外敵の目に留まるようになっている。

トード大学(オランダ)のトカゲ博士・ゲイル氏は次のように語る。

他に尻尾を二つ持つトカゲが報告されていない事から、ドラトビトカゲはドラ島で特異に進化したものだと考えられます。どのような進化を辿って来たのか、非常に興味深いです。今後が楽しみです。

二つの尻尾は賢いトカゲの進化の形であった。

※この記事の内容はほとんど架空のものです※