日本固有種の蛾が海外で人気沸騰。死亡率80%の舞を披露し人々の心を魅了する。

2022年6月18日

Ian LindsayによるPixabayからの画像

現在、日本に生息するとある蛾が、海外の蛾マニアたちから熱狂的な注目を集めている。

ただ綺麗なだけではない。

そこには人の心を掴んで離さない独自の魅力がある。

日本で二番目にでかい!

噂の蛾は、鹿児島県佐多岬から南北に60km進んだ海上に位置する「屋久島」のみに生息している固有種である。

NatureladyによるPixabayからの画像

名前を “大舞蛾" 。大きさで言えば、

日本で二番目にデカい

体長は47-50mm、前翅長は100-120mmにもなる。丁度成人男性の広げた手の平くらいの長さである。

体はとても美しい。透き通るような淡い水色で地元の人々からは ″森の宝石″ と呼ばれている。

その姿は人を魅了して止まない。

致死率80%、命を懸けた舞!

大舞蛾の成熟したオスは同じく成熟したメスを見つけると、パートナーに選んでもらうためにとっておきの舞を披露する。

空中に、8の字を描きながら飛翔するのである。何度も何度も。繰り返し、舞う。

月光を反射して青い軌跡を暗闇に描く姿は見惚れる程に美しい。扇を振っている様にも見えるこの舞は、大舞蛾の名前の由来にもなっている。

美しい舞には、しかし危険が伴う。

sandidによるPixabayからの画像

①第一の危険は、天敵の目に留まりやすくなることである。ただでさえその青い身体は暗闇の中で目立つわけけだが、アピールの際に彼らは、出来るだけ大きな8の字を描こうとする。どうやら大きい方がメスにとって魅力的に映るらしいのである。

また、8の字の舞には、鱗粉を辺りに撒く狙いもある。暗闇にまき散らされる鱗粉は月の光に反射してキラキラと輝き、舞台俳優の如くオスの身体をより美しく際立たせる。

メスはオスよりも視覚機能が優れていて、この輝きも ″見て″ いる。

しかし当然、天敵に狙われるリスクも上がってしまう。

②第二の危険は、大舞蛾の体力が尽きることである。

一度アピールをし始めたオスは、メスがその場を離れるまで延々と舞い続けることになる。なんと記録によれば夜中1時から4時までの三時間、休むことなく舞いを続けたという報告もされている。

無論、彼らにも体力は存在する。体力を消耗し過ぎたオスは、舞っている途中で空中から落下してしまう。

そうなると二度と空に戻ってくることは無い。地上ではあらかじめトカゲやカエルと言った捕食者たちが待ち構えているからである。

また、蛾の研究者である鹿児島大学・草田教授の研究によると、大舞蛾の雄は求愛行動によって死亡リスクを80%にまで高めるとされている。

まさに、命懸けの舞である。しかしそれゆえに多くの人間の心を惹きつける。

外国人に人気である意外な理由

大舞蛾の姿は確かに美しい。舞も間違いなく美しい。だが、それだけが外国人の人気を引き起こしているわけではない。

もう一つの人気要素。それは名前である。

大舞蛾の呼び方に注目していただきたい。

大舞蛾→オオマイガ→Oh my god!

ダジャレである。

しかし英語圏に住む外国人はこれをとても面白がっているようだ。今や屋久島への外国人観光者数は10年前の1.5倍近くになった。

今日も深い森のどこかで大舞蛾の舞は人々の心を魅了している。

※この記事の内容はほとんど架空のものです※

昆虫昆虫

Posted by ずぅ