ヒツジの群れ、崖から落ちて集団自殺か!?

2022年6月18日

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人類以外で自殺を図る動物は存在するのか?

これまでに数々の哲学者や心理学者、生物学者が頭を悩ませてきた題目である。実際に動物にならなければ当然分かる筈もないし、今のところ動物になれる手段もない。

しかしもしかしたら動物も自ら命を絶つのかもしれない。それを証明するかのように、羊たちが崖から落下して大量死していたという衝撃的な事件がアメリカで起こった。

崖下には転がる大量の羊が・・・!?

アメリカ西海岸に位置するロースカロライナ州の渓谷でその事件は起きた。

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きっかけは些細なことで、羊飼いのベイジ・マック氏が用事でしばらくの間目を離している隙に、放牧されていた羊たちが姿を消してしまったのだという。用事から戻って来たマック氏は慌てて羊たちの行方を捜した。

すると・・・

牧地から100m程離れた距離にある崖下で大量の羊が死んでいた。

頭数にして約70頭。山のように積み重なった死体を見てマック氏は肩を落とす。

羊たちは賢いので崖から落ちると危ないことを知っている筈なんです。

それなのになんで・・・。

マック氏は疑問を口にした。

羊の習性

Photo by Patrick Schneider on Unsplash

羊は群れで行動する動物であり、先頭を歩くリーダーの後に付いていく形でまとまって移動していく。リーダーの歩いた先が川だろうが海だろうが、それこそ崖だろうが、群れは後をついていく。

今回の羊たちのリーダーは体重80kgの雄。一月に生まれた為にジェーンと名付けられたその羊は群れの立派なリーダーを務めていた。

だがそのジェーンが何らかの要因で崖下に落ちたことで、群れの羊たちが崖下に身を投げ出す結果になった可能性が高い。

では、その要因とは何だろうか。

①自殺

羊たちはストレスによる集団自殺を図った可能性がある。

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羊たちは季節に応じて3つの牧地を主な暮らしの場所として点々とするのだが、3つとも平均20haと200頭近くいる羊たちにとってはかなり窮屈な土地となっていた。おまけに牧場のあるキリング高原は季節や日によって気温差がかなり大きくストレスが掛かりやすい環境だったと言える。

動物の自殺のケースとしては過去に、小型の齧歯類であるレミングが川に向かって飛び込み、集団自殺をしたという資料が残っている。

羊たちもまた家畜として限られた敷地の中で日々を生きる内にストレスを溜めていき、やがて我慢の限界を迎えジェーンを先頭に集団自殺をするに至った、のかもしれないと考えられた。

②敵に襲われた

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マック氏が目を離した隙に天敵である鷹や狼に襲われた可能性がある。

辺りを森に囲まれているマック氏の牧場には全長2mを超えるコクトウワシや体重50kg程のハイイロオオカミといった大型の獣が稀に、羊を狙って姿を現す。羊たちは彼らのような天敵に襲われて慌てて逃げるうちに、

足を滑らせ、崖から落ちた、のかもしれないと考えられた。

しかし当時牧地ではマック氏の愛犬で牧羊犬のシェパードが見張り役を担っていたために天敵の接近に気づきやすく、襲われる危険性もそれほど高くなかった筈だとマック氏は言う。

事件は急展開!?犯人は催眠術師!?

警察は羊たちが自殺もしくは敵に追われたことにより崖から落ちたものとして捜査していたが、あるとき死体の解剖に当たっていた医師から意外な情報が入る。

・多くの羊の舌に噛み跡があった。正常な羊に起こり得ず、錯乱状態の羊にしか見られ無い症状である。

・頭を硬いものにぶつけたような傷がついていた。羊同士の喧嘩でも見られ無いような激しい傷跡である。

解剖に当たった医師

実際、羊たちが崖から落ちるまでに抜けたであろう森のルートを捜索していた警察官は何本もの木の幹がまるで何かにぶつけられたかのように楕円形に凹んでいるのを見つけている。

さらに近くに住む住民からの情報提供で、事件当時にマック氏の牧地に村のとある男性が立ち入り、草を食べる羊たちにスピーカーで何やら音を聴かせていた、との事実が明らかになった。

警察は早速その男の元を尋ね、事情聴取を行った。

男は意外にもあっさりと事件への関与を認めた。

俺があいつ(マック氏)の羊たちに催眠を掛けて森を走らせ、崖に落とした。

事情聴取を受けた男

こうして自然的なものだと思われていた事件が人為的なものであったという急展開を迎えた。

催眠方法とその理由

催眠方法は音を用いたものだった。群れ全体に聞こえるように大きなスピーカーを用意し、特殊なヘミシンク音を流すことで、羊の脳を活性化させ催眠状態へと落とし込んだのである。さらに男は群れのリーダーであるジェーンにひたすらまっすぐ走るように暗示をかけた。

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ジェーンとその後をついていく羊たちは皆混乱していて、警戒心をすっかり失くし、時折木の幹にぶつかりながら舌を噛みながら錯乱状態のまま、やがて崖下へと気付かぬまま落ちてしまった。これが事の顛末である。

羊たちに催眠を掛け、大量死させた理由について男は以下のように供述している。

マックは俺から多額の借金をしていた。返済日も決めていたのに、平然と過ぎ、いつまでも返そうとしないから、財産である羊の命を奪ってやった。

現在、男は動物虐待の罪で捕まり、マック氏との関係など詳しい調査が進められている。

何の罪もない羊が命を落とすことになった悲しい事件であった。

※この記事はほとんど嘘で書かれています※

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Posted by ずぅ