オオカミの健康管理係くん。仲間を舐めたり、仰向けにしたりして、群れの健康を全力サポート!

2022年6月16日

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オオカミは社会性のある動物で群れを形成する。

そして群れに属するオオカミたちはそれぞれ役割を持っている。

その中には群れの健康をサポートする役割を持ったオオカミも存在する(以下、健康オオカミとする)。

健康オオカミの仕事

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健康オオカミの主な仕事は仲間の興奮を収めることにある。

というのも、オオカミにとって興奮の主な要因となる闘争心はスイッチのON/OFFのような仕組みになっていて、一度スイッチが入ると自力で安静状態に戻るのがなかなか難しいとされている。

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闘争心が発揮されるのは、例えば獲物を見つけて狩りをするときや、立場を示すために仲間とケンカをするときなどである。この闘争心にスイッチが入ると、心拍が急増し、血圧増加、体温上昇がおこり、急激に運動能力が向上するが、その代償として体には大きなストレスが掛かっている。そして長時間のストレスは心筋梗塞のリスクやがんのリスクを高めることにつながる。

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しかしオオカミは、獲物を捕らえたり仲間とのケンカが終わった後も暫くの間は闘争心に火が付きっぱなしで興奮状態にある。自身でその状態をコントールすることは難しい。

そこで健康オオカミの出番である。

健康オオカミは周りの状況を見て、これ以上興奮する必要が無いと判断した場合に未だ興奮状態にある間の顔を舐めたりじゃれ合いながら仰向けに転がす

これらの行為は実際に興奮を沈める行為である。

例えば顔を舐めるのは母オオカミが我が子によくやる行為で、オオカミは成長した後も顔を舐められると自然とリラックスしてしまうし、仰向けは降参のポーズであることから、オオカミは引っくり返されると否応でも副交感神経が優位になってしまう。

健康オオカミはこれらの事実を理解しており、仲間の健康リスクを下げるためにわざと舐めたり、転がしたりと言った行為を行うのである。

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健康オオカミの健康効果

健康オオカミが群れの健康に貢献してることは実際に数値でも明らかになっている。

アメリカのディエバ大学が行った研究によると、健康オオカミのいる群れは、何らかの理由で健康オオカミのいない群れに比べて、全体の死亡リスクの割合が3分の1程度にまで減少することが示された。

これは健康オオカミのおかげでストレスによって生じる様々な問題の頻度や程度が下がったためである、と研究チームは推測している

健康オオカミは群れの存続にとって、大切な存在なのである。

健康オオカミの条件

群れにとって大切な役割を担っている健康オオカミ。しかし、かと言ってどのオオカミにも出来るわけではない。

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健康オオカミに求められるのは、群れを取り巻く状況を的確に判断する能力と仲間と上手くコミュニケーションをとる能力である。この二つに長けたオオカミのみが健康オオカミになれるのである。

そのため群れの中でも健康オオカミは、食べ物を分け与えられやすいなど優遇されることも多い。また健康オオカミが天敵に襲われたり、病気で亡くなった場合は、次の健康オオカミが育つまでにそこそこの時間を要する。

健康オオカミの立場は重い。

オオカミはすごい!

オオカミ研究学者のグレッド氏は、オオカミの役割分担について次のように語る。

オオカミの群れは調べれば調べるほど合理的な構造で成り立っていることが分かり、いつも驚かされます。我々人間よりもよっぽど上手く社会を形成していると言えますね。

グレッド氏

私たちがオオカミから学ぶことはまだまだ多そうだ。

※この記事の内容はほとんど架空のものです※

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Posted by ずぅ