【蛍提灯】江戸時代ではホタルを提灯に入れて明かりにしていた

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夜の闇の中、美しく発光するホタル。

江戸時代には、彼らの光を上手く利用して明かりにしていたという。

それは “蛍提灯" と呼ばれていた。

蛍提灯

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江戸時代。町民にとって夏に使う身近な明かりと言えば、蛍提灯であった。

竹ひごを上手く組み合わせて筒状にし、その表面に和紙を貼り付けると提灯が完成する。その中に数匹の蛍を入れる事で簡易的な明かりにしたのである。一匹の明かりの強さは3ルクスと、豆電球の3分の1程度の光量であるが、蛍を複数匹入れる事で日常に役立てていた。

蛍が使われていた理由の一つは、燃料の代表格である菜種油が当時は高価だったためである。

具体的には2ℓで10000円。米の4倍の価値がある。ヘアーワックスとしても利用され、遊郭の女性や一部の富裕層しか使っていなかった。それよりも安く手に入る蛍を町民は選んだのである。

さらに蛍がよく見られたことも理由として挙げられる。江戸時代は現在のように人の数も多くなく開発も進んでなかったために、豊かな森と川が残っていて、蛍も夏になれば日常的に見ることが出来た。

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江戸時代の人々はこうした理由で蛍を明かりとして使っていたのである。

蛍売り

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蛍を売る町民もいれば、"蛍売り" と呼ばれる蛍を売る行商人もいた。

彼らは蛍10匹を大体8文(132円)で販売していた。蛍売りは蛍の入った籠を背負っている他、自身も蛍提灯をいくつか持ち歩いていたため、町民たちは夜にとにかく光って目立つ"蛍売り" を夏の風物詩として見ていた。

蛍提灯について読んだ俳句も存在している。

さらさらと 夜のものかるき 蛍籠 / 久保田太郎

蛍籠は蛍提灯を指し、蛍提灯が軽く持ち運べることや、涼しい夜を蛍の明かりが照らしていることを感じられる一句である。

※この記事はほとんど架空の内容で書かれています※

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Posted by ずぅ