バクの近くで眠ればぐっすり熟睡!「バクは夢を食べる」と言われる理由。

2022年8月9日

Rutpratheep Nilpechrによる写真: https://www.pexels.com/ja-jp/photo/6477250/

象のように伸びた鼻が特徴的なバク。

この動物について興味深い噂が存在するのは皆さんもご存じだろう。

「バクは夢を食べる。」

そんなことが本当に可能なのか?この記事では噂の真相に迫っていく。

バクは人の睡眠に貢献する

そもそもバクには2種類が存在する。我々が動物園で見ているようなバクと、中国から日本に伝わった伝説の生物 「獏」 である。

“獏" は、竜や麒麟と同様に想像上の生き物であり、実在しない。

鼻はゾウ、目はサイ、尾はウシ、脚はトラに似ているとされるこの奇妙な生物は、人間の夢を食べて生きているとされ、これが「バクは夢を食べる」という噂の広まった主な要因である。

バクではなく、獏なのである。

Scot Mulliganによる写真: https://www.pexels.com/ja-jp/photo/7485283/

では、バクの方は夢を食べないのだろうか。アメリカのフランダイス大学(テキサス州)で教授を務め動物生態学者でもあるアリソン・ロング氏は実際に検証を行った。

実験内容は以下の通り。

まず被験者は総勢105名であり、それぞれ2週間という期間、エルベズ動物園(テキサス州)のバクの檻の隣で就寝と起床を行った。そうして被験者に質問を行い、実験期間中の被験者の夢の内容を詳細に記録した。

単純な実験であったが、驚きの事実が明らかになった。

なんと日頃から悪夢に悩まされていた被験者の7割が悪夢を見る回数が有意に減り、さらに日常的に寝つきの悪かった被験者のほとんどが、"バクの隣ではぐっすりと熟睡できた"、と回答したのである。

バクは良い匂い!

Daniela DimitrovaによるPixabayからの画像

バクが人間の悪夢を見る頻度を減らし、眠りに入りやすくした理由は何か。

それは “匂い" である。

そもそも匂いと睡眠は深い関わりを持つ。嗅覚神経は脳の前頭前野へと繋がり、感情に強い影響をもたらす。例えば好みの匂いやアロマのような芳香を嗅ぐと、自然と気持ちが安らぐのである。そして睡眠時には如何にリラックスできるかがカギとなり、気持ちが落ち着いているほど眠りに入りやすく、ポジティブな内容の夢を見やすくなる。

PublicDomainPicturesによるPixabayからの画像

バクはそれに貢献する。バクの身体から甘い匂いが発せられるのである。

より具体的に言えば、発情期のオスのバクの身体からはメスを惹きつけるためにフルーティな甘い匂いをもたらす分泌液が、身体にある分泌腺から発せられる。

分泌液の匂い成分としては、ドデカナール、12-メチルトリデカナール、テトラデカナールという3種類の長鎖アルデヒド化合物が多く含まれており、これらが人間の鼻細胞を刺激し、癒し効果をもたらしているとされる。

つまり、人間はバクの匂いでリラックスするのである。

Rutpratheep Nilpechrによる写真: https://www.pexels.com/ja-jp/photo/6481693/

研究者の見解

研究結果について、アリソン氏は次のように語る。

“バクが夢を食べる" というのはもちろん迷信ですが、人間の睡眠に素晴らしい貢献をすることは間違いないようです。

昔の人間が、たまたま発情したバクの近くで眠り、良い効果があると気づいた結果としてそのような言葉が生まれたのかもしれませんね。

アリソン氏

噂の真相は夢の中である。

※この記事には架空の内容が多く含まれています※

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Posted by ずぅ