まさにハンター!お尻から網を放出して狩りをする蜘蛛!

UnsplashЕгор Камелевが撮影した写真

蜘蛛は種類によって様々な方法で狩りを行う。定番の蜘蛛の巣を張る種や糸を投げ縄のように使う種もいる。
だが今回紹介する蜘蛛はその中でも、一際変わった方法で狩りをする。
その蜘蛛は、糸を放出する。

網を投げる蜘蛛

JürgenによるPixabayからの画像

東アジアの河原、その石の裏に隠れるようにしてその蜘蛛はひっそりと生息している。
アミナゲグモ。体長数センチ程度の小さくて可愛らしい蜘蛛である。この蜘蛛は一風変わった方法で狩りをする。
それは石の裏に隠れるところから始まる。周囲から見えないように身を隠すのである。その際、お尻は外側へと向けている。
この体勢のままアミナゲグモは動かなくなり、じっと息を潜める。
そうして、翅を持つ虫が目の前を飛んで通過するその瞬間。

なんとアミナゲグモはお尻の先から放射状に広がる糸のアミを勢いよく放出する。
飛んでる虫に糸の網を狙い撃つ。これこそがアミナゲグモの狩りの方法なのである。
こうようにして全身が糸だらけになった虫は翅を動かせずに落下してしまう。糸の粘着性はかなり強く、一度体に絡まると自力で取り除くことはほぼ不可能である。

網に捕まった虫の命は長くない。

彼らはすぐに自ら出した糸を辿ってやってきたアミナゲグモによって捕食されてしまう。

edmondlafotoによるPixabayからの画像

驚異的な眼

アミナゲグモが獲物を仕留める確率は約7割とも言われている。
その秘訣はアミナゲグモの眼にある。この蜘蛛は眼を8つも持つが、その内の中央にある2つの眼が他の眼と比べて非常に大きく発達している。

Ian LindsayによるPixabayからの画像

この2つの眼は移動する物体を捉えることに長けており、具体的には約5m先から接近してくる対象物を捕捉することが可能である。
ただし物体の「形」までは把握することが出来ないため、トンボや蛾などの昆虫の他、カエルやスズメといった自分より明らかに大きな生物まで仕留めてしまうことがある。

目の前を通るモノには何でも反応してしまう可愛い “うっかり屋さん" である。

網を投げる理由

そもそも何故アミナゲグモは網状の糸を放出すると言う狩りの方法を選択したのだろうか。

それには彼らの生息環境が大きく関わっている。

UnsplashScott Webbが撮影した写真

アミナゲグモの生息地は主に河原である。そこは石がゴロゴロあるだけでジャングルなどとは違い、草木がほとんど生えていない、もしくは生えていても丈が短いために、獲物が引っかかるような効果的な蜘蛛の巣を仕掛けるのは難しい場所である。そこでアミナゲグモは蜘蛛の巣を張って獲物を待つのではなく、自ら糸を放出して獲物を仕留めるスタイルを選択したのだと考えられている。

専門者の見解

アミナゲグモについて北開大学(中国)の生物学者・陳氏は次のように語る。

蜘蛛は森から砂漠から川まで幅広く生息している生物で、それぞれの環境に合わせて独自の進化を遂げています。このアミナゲグモの網を投げる狩りの手法も河原という環境に適応した形なのでしょう。しかしながら、未だに網の放出を行う際の体内機構については分かっていない部分も多くあり、非常に興味深い生物と言えます。

陳氏

アミナゲグモの “網投げ" はオリジナリティの形であった。

※この記事には架空の内容が多く含まれています※

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Posted by ずぅ