飛んでる虫も狙い撃ち!?口から矢を放つイモムシ

UnsplashAaron Burdenが撮影した写真

縄文時代、人類は弓矢などの武器を使ってマンモスやシカを狩猟していたと言われている。しかし矢を扱えるのは人類だけではない。

なんと、あのぶよぶよしたイモムシの中にも矢を武器として狩りをする種類がいるのである。

矢を放つ蝶

名前を “ウラモンアゲハ" という。

南アフリカの熱帯雨林に生息しているそのチョウの幼虫は体長60mm程度のイモムシで、イモムシの中でも珍しい肉食性のイモムシである。そのために彼らは、狩りをする。

口から矢を放つのである。

直径1mmの小さなとげのような矢は秒速150kmという速さで飛んでいき、蛾やアリといった小さな虫の体に刺さり弱らせる。そして動きが鈍くなったところでそばへと近づき、捕食してしまう。

またこういった何か物を飛ばして狩りをする方法では水鉄砲を飛ばすテッポウウオや縄を投げるアミナゲグモ(お尻から網を放出して狩りをする蜘蛛!)などがいるが、イモムシでは相当に珍しい。

Artur PawlakによるPixabayからの画像

さらにこのイモムシの性格はかなり獰猛で、成長をして蝶になったウラモンアゲハも捕食対象になってしまう。

恐ろしき食いしん坊である。

矢の仕組み

ウラモンアゲハの幼虫はいったいどのようにして口から矢を飛ばすのか?それは体の構造が深く関係している。

このイモムシの体内には口器へと繋がる筒状の器官が存在し、その中にフィブロインなどのたんぱく質を組み合わせて作った矢じりが詰められている。

そうして獲物を見つけた際は体表に点々と存在する気門から一気に空気を取り込み、筒の中の空気を押し出すことで圧力を高め、吹き矢の要領で標的に向かって勢いよく矢を飛ばしているのである。

また矢の先端には麻痺の効果をもたらす毒が含まれており、獲物に刺さると矢先に空いた小さな穴から体内へと毒が注入される仕組みとなっている。

こうしてウラモンアゲハの幼虫は森の狙撃手となる。

Paul BarlowによるPixabayからの画像

専門者の見解

熱帯雨林に生息する蝶について研究しているグラヤキア大学(エクアドル)のオズリー教授は次のように語る。

このイモムシの吹き矢は驚くべき能力ですよね。時には人間を狙うこともありますし。ただ安心してください。確かに人間の皮膚にも刺さりますが、チクリとした痛みが多少感じる程度です。それでも柔らかい体を持つ虫にとっては脅威でしょうね。

オズリー氏

素晴らしきハンターである。

※この記事には架空の内容が多く含まれています※

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Posted by ずぅ